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教育目標:バイオ教育プログラム

化学教育プログラム/化学応用教育プログラムの教育目標

バイオ教育プログラムが育成を目指す人材像を簡潔に述べると、「新しい生命観に基づいて真の世界を探求できる健全な社会人(Homo genomicus)」である。健全な社会人としての知識とプロクェッション(専門的職業)として選択したその専門に関連する知識とスキル、これらを統合し分析する能力と批判的思考能力、さらに自己の成長を保証するとともに他者との協同作業を円滑に進めるためのコミュニケーション技術は、バイオ教育プログラムの学習・教育目標の大きな部分を構成する。これらに加え、ゲノム時代が始まったばかりの今、バイオサイエンス並びにバイオテクノロジーをプロフェッションとして選択し、バイオサイエンティストやバイオエンジニアを目指す君たちには、新しくグローバルに形成されつつある生命倫理の構築への貢献と国際的に通用する能力と自己の確立が求められる。

学習・教育目標

深い教養と豊かな人間性を培う

(A)国際的な視野を持ち、社会における諸問題を複眼的な立場の視点から、多角的かつ総合的にとらえることのできる深い教養と豊かな人間性を培う。
  1. 豊かな人間社会の実現を目指して進展しつつあるバイオサイエンス研究並びにバイオテクノロジー開発が持つ意味と果たす役割を、国際的な視点に基づいて理解するために必要な教養を身につける。
  2. 科学者並びに技術者の現代の行動規範と倫理、そして社会に対して負う責任と役割を理解し、バイオサイエンスとバイオテクノロジーの発展がもたらす将来の様々な局面で、その時代の生命倫理形成に寄与できる文化的な素養を身につける。

自然科学の基礎を学ぶ

(B)現代社会の基盤となっている産業、特に工業分野で活用されている一般的な科学技術およびその基幹学問体系について、国際的に通用する知識とスキルを身につける。
  1. 自然科学(数学、物理、化学、生物)における基本的法則と理論およびそれらを生み出す手法の基礎を学び、理解する。
  2. 現代の情報技術の基礎と、数値データ処理の基礎、並びにネットワーク社会における自己表現の基礎を学び、理解する。
  3. 自然科学での実験に用いられる基本的な機器の使用と操作方法、並びに実験測定データの科学的合理的な解析方法、そして客観的な報告書類として記述し、発表するための基礎を学び、実践する。

バイオサイエンス・バイオテクノロジーの歴史を理解し、これからの課題に取り組む

(C)バイオサイエンスとバイオテクノロジーに関連した専門技術とその体系について、国際的に通用する知識とスキルを身につける。
  1. 現代の生物学が提示する生命像、生物像、細胞像を支える学理体系と科学技術を学び、理解する。
  2. 世界中の研究者によって日々更新されているバイオサイエンス並びにバイオテクノロジーに関する最新の知見で自己を更新するという、継続的な資質向上サイクルの手法を学び、実践する。
  3. 現代のバイオサイエンスとバイオテクノロジーを歴史的文脈のなかで理解し、今に至るまでの文化的、技術的そして経済的制約の克服の過程を学び、理解するとともに、現在的課題と解決方法の設計について学び、理解する。
  4. バイオサイエンスとバイオテクノロジーにおける課題に対し、各種知識とスキルの集中と応用について学び、実践する。

化学教育プログラム/化学応用教育プログラムの教育目標

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